矯正歯科医院を選ぶときに上記の1〜3を踏まえて、この矯正医に任せて大丈夫かの判断をするかと思います。 そこで何を基準に選べば良いかということを歯科医の立場から考え、以下に挙げますのでご参考にして下さい。
よく舌側矯正をしたいのだけど、どこで治療したら安心なのかわからないという声を耳にします。舌側矯正の専門家達で構成されている世界舌側矯正学会(WSLO)という学会がありますので、この認定医を持っている先生であれば安心して舌側矯正の治療をお願いすることができます。
舌側矯正は、特殊な技術が必要ですので一般的な矯正歯科ではきちんと仕上がらなかったり、期間が表側より長くかかったりする場合もあり、舌側矯正を行っているように広告している矯正歯科でも、実際には、ちゃんとできていない所も多く、そのような所では、「あなたの場合は舌側矯正は無理ですので表側にセラミックの器具をつけましょう。」と強引に表側をすすめられたりするケースもあるようです。
現在の技術では裏側矯正ができないケースはほとんどありませんし、期間も表側と同じでできますので世界舌側矯正学会(WSLO)の認定医の先生のところでの治療をオススメします。

今、ラジオ、雑誌などで格安をうたい文句にして大々的に宣伝している「アメリカから来た○○○○」や「○○デンタル」という広告がありますが、あれらは歯科矯正医紹介業者なのです。
例えば総額60万〜80万といって患者さんを集め、それを歯科医師に紹介するのですが、矯正医に支払われるのはその2〜3割程度なのです。
では何でそのような安い料金で2年もかけて矯正治療をする歯科医がいるのでしょうか。
理由は大都市では矯正医が飽和状態になっていて、患者さんが矯正医を選ぶ時代になっているからです。その結果患者さんが来ない矯正歯科医が多数出てきてしまっています。
もし、腕が良かったり親切だったりするとクチコミで患者さんは増えていくのですが、何年やっても患者さんが増えず経営的にも苦しい先生がそういうところに患者さんを紹介してくれと依頼するのです。ですから請負料金は思い切りたたかれます。でも、まるで収入がないよりはましなのです。
しかし、そこの矯正医に自分の意思で行った患者さんからは正規の料金をもらえ、紹介会社からの患者は2〜3割の料金でやる。ここのところできちんと責任をとれるのか、という問題が出てきます。
もしあなたが自分の大切な歯を任せるとしたらそのようなところに任せられますか?
一生のことです。安物買いの銭失いにならないように十分考えて下さい。
今、巷では「3回で治るクイック矯正」「半年で治るスピード矯正」等の広告を出しているところがあります。
「3回で治るクイック矯正」とは歯を抜いたり削ったりしてブリッジにするだけです。自分の歯を美しく並べるのとは全然違います。
「半年で治るスピード矯正」とは普通約二年掛けてゆっくりゆっくり移動するのをただ、スピードを早めただけです。
あまり早いスピードで歯を移動させると歯根や歯肉に多大な負担をかけ、歯の根が吸収されて何年かするとグラグラになってしまう場合があります。
削ったり抜いたりした歯は二度と戻ってきません。甘い言葉にだまされないように注意して下さい。